■ほっとこうち7月号~閉経関連尿路性器症候群について~
閉経関連尿路性器症候群(GSM)とは閉経を迎え女性ホルモンが低下した影響で女性のデリケートゾーンにおこる様々な不具合に対して最近アメリカの学会で提唱された病気です。以前は萎縮性膣炎と言われることが多かったですが、膣の乾燥感・かゆみ・灼熱感・におい・おりものの異常など性器症状だけでなく、性交時痛や潤いの不足、性欲の低下など性機能症状、頻尿、尿失禁、膀胱炎など尿路症状も含めた包括治療をするべきと考えられ提唱されました。検査は検尿、血液検査、陰部の内診、超音波検査などを行い、治療は生活指導、非ホルモン療法、ホルモン療法、骨盤底筋体操指導などを行います。GSMは慢性かつ進行性の疾患であり、アメリカでは中年以降の女性の約半数が罹患していると報告されています。泌尿器科専門医にご相談下さい。