■9月のメディトーク~禁煙の治療~
禁煙の治療
たばこはその煙中にタール、一酸化炭素、ニコチンを代表とする200種類以上の有害物質が含まれ、癌、循環器疾患、呼吸器疾患などを起こす体に有害なものであることは周知の事実です。また主流煙より副流煙のほうに有害物質が多く、家族など周りの方々に与える影響も心配されます。ニコチンは脳神経に働いて、ドーパミンなどの快楽物質を放出すると考えられてます。禁煙が難しいのはこのニコチンに対する身体的依存と喫煙習慣からくる心理的依存の両方を克服しなければならないからです。禁煙をスムーズにすすめるためにはまず喫煙による有害性を十分に理解すること、経済的(1日1箱として1年間で約14万円)にも時間的にもその無意義さを実感することそして禁煙へのモチベーションをあげる工夫をすることです。身体的依存克服のポイントであるイライラなどの離脱症状からの脱出には、その病態を知り、パッチや経口薬などの禁煙補助薬を適切に利用すると良いです。これらは保険診療で処方を受けるができます、禁煙外来にご相談ください。