泌尿器科・皮膚科・内科・腎臓内科・性病科 島崎クリニック

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平成30年4月のメディトークは~ざ瘡の治療~です。

痤瘡(ニキビ)は毛穴に起こる病気で、毛穴にくっついている脂腺が大きく、数が多い顔、胸、背中にできやすい特徴があります。脂腺からの過剰な皮脂の分泌、毛穴の閉塞、アクネ菌の増殖などが主な原因であり、皮脂の分泌を促進させる性ホルモンが活発な思春期に好発します。本邦では90%以上の人が経験する病気であることから、「青春のシンボル」と言われ、生理的現象として軽視され、皮膚の病気としての認識は十分ではない傾向にあります。痤瘡は皮脂が毛穴に貯留した白ニキビから、アクネ菌の増殖などによって炎症を起こした赤ニキビ、さらに炎症が進行した膿疱や硬結(しこり)と様々な病態があり、炎症軽快後にはニキビ跡を生じることがあります。治療は抗菌作用、角層剥離作用を有する塗り薬、抗生物質の飲み薬、漢方薬、ステロイドの局所注射、ケミカルピーリング等を病態に応じて組み合わせて行います。軽症でもニキビ跡を残すことがあり、早期の治療によりにきび跡が予防できることがデータで示されています。痤瘡患者の悩みは深く、中高生では大きな心理的ストレスにもなりえることから、早期の積極的治療と炎症軽快後の維持療法が求められています。