■平成29年11月の高知新聞メディトークは~爪の病気~です。
爪は指の先端の背側にある表皮の角質が変化し硬化してできた板状の皮膚の付属器官で、指先を保護し、指腹に加わる力を支える役割があり、そのため指先に力が入りやすくなり、微妙な力加減で物を掴んだり、物を識別したり、また不安定な場所をバランスとって歩いたりできます。この爪に見られる異常としては反り返った爪、ぼろぼろになった爪、薄くなった爪、横・縦溝ができた爪、黒い線が入った爪、白あるいは緑に濁った爪など様々な現象が認められます。爪の異常の原因としては爪白癬や爪カンジタ症などの感染症、手湿疹、爪乾癬、爪扁平苔癬、悪性黒色腫などの皮膚科疾患、鉄欠乏性貧血、甲状腺機能低下症、心臓・肺疾患などの内科疾患、他にはジェルネイルやつけ爪による危害や爪の切りすぎ、爪の噛み癖などが原因となることもあります。爪は健康のバロメーターとも言われますので、気になる点があるようでしたら病院で相談して下さい。